Myrskyluoto シリーズ3作目です。

MaijaMyrskyluoto より)
著者:Anni Blomqvist
訳:Björn-Christer Lindgren & Liisa Ryömä
出版:Gummerus  2010年

実際に読んでいるのは、シリーズ全作がまとめられているこの本。

Myrskyluoto
著者:Anni Blomqvist
訳者:Björn-Christer Lindgren & Liisa Ryömä
出版:Gummerus  2010年
(参考: Myrskyluoto | Gummerus Kustannus 

スウェーデン語の原作『Maja』が出版されたのは、第2作の翌年 1970年。そのフィンランド語訳『Maija』の出版は1975年です。


イギリスの軍隊も去り、Maija たちはその年のクリスマス前に Myrskyluoto に戻ることができました。

そして数年後、再び Maija の家族は Myrskyluoto を離れなければならなくなります。

苦難は続く

一難去ってまた一難、そんな Maija たちの生活です。

1・2作目と比べると重いです。例えば子供の死。さらに、後半では火事で家を失くすのですよ。

まあ、何事かが起きないと小説としては面白みがないもんね、という冷めた見方もできますが。


ふと気づいたのが、重い話は、闇や寒さとともにあるということ。確かに、闇とか寒さというのは、つらさ・悲しさを引き立たせるかも。

テレビドラマ

Myrskyluoto シリーズは、1976年にテレビドラマ化(全6話)されています。現在、フィンランド公共放送Yleがそれら全作品をオンデマンドのサイトで公開中。国外視聴可能です。

このシリーズ三作目『Maija』 の内容に該当すのは、ドラマの第3話と4話あたりですね、きっと。



"Maija" の意味

シリーズ3作目の書名は『Maija』。主人公の名前そのままです。

これ、「マイジャ」って読みたくなりそうですが「マイヤ」と読みます。

原作名『Maja』を、それに相当するフィンランド語の名前すると『Maija』なのですね。

4作目に続きます

5作中3作目まで読み終えましたから、半分は過ぎたことになります。残りは2作。

Myrskyluoto シリーズに、もう2作分だけおつきあいくださいね。