今回の本も、図書館から借りた電子ブックです。

Saarretut

Saarretut
著者:Karin Erlandsson
訳者:Laura Varjola
表紙:Sanna Mander
出版:Kustantamo S&S, 2018年

殺された母 Monika、そして残された家族。

家族の大黒柱であるべき父親 Krister は、ふさいで寝てばかり。息子 Jonas は学校にも行かない。娘の Kajsa だけが、普通の日常を送ろうと努めています。

その年の冬のある日に、嵐、そして大雪。除雪が間に合わず、街は孤立。そんな中、Jonas が銃を手に街の新聞社に立てこもるのです。

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いつもそれなりに読まれている本を借りているので「はずれ」はめったにないのですが、今回の本は私にとってはいまいち。

他の人たちはどのように読み取っているのだろうと、いくつかの読書ブログを読んでみました。すると、それらの中では概してとても好評じゃないですか!!

ストーリーだけを追ってしまう私の読み方がいけないのかもしれません。文章自体を楽しむとか、情景や登場人物の心情に思い入れをするとか…正直言ってそういうのはとっても苦手。ストーリーを追うだけで満足しちゃうんですよね。きっと十分な読解力がないんだろうな…。

"Saarretut"の意味

saarretut saartaa 包囲する の受動過去分詞の複数形主格。

『包囲された者たち』というような意味になるでしょうか。包囲された→孤立した でもいいかな?

大雪のために道路も雪で覆われ、孤立してしまった街を舞台にしているのでこんな書名がつけられた?

原作はスウェーデン語です。もとの書名は『Pojken』、つまり『少年』。

著者について

Karin Erlandsson(1978年~)は、フィンランドの作家。現在はオーランド島のマリエハムンに住み、文化部記者としてNya Åland紙に勤務しています。

《参考ウェブページ》
Saarretut – Kustantamo S&S
Karin Erlandsson – Kustantamo S&S